今回ご紹介するのは約20年ほど前になりますが、アメリカで放送していたファンタジー系海外ドラマ『Xena:warrior princess』(ジーナ:ウォリアープリンセス)です。
ギリシャ語の字幕が入ってますが、埋め込み可能な物がこの分割動画しか無かったのでご容赦下さい(汗
作品のディテールは以下をご参照下さい
Xena: Warrior Princess (TV Series 1995–2001) – IMDb
元々は『Hercules: The Legendary Journeys』というギリシャ神話をモチーフに英雄ヘラクレスが活躍するTVシリーズのスピンオフとして作られたドラマでしたが、主人公ジーナのキャラクターが強烈で破天荒なストーリーも人気を博し、最終的には本家の人気を上回りました。
今回ご紹介したいのはその主人公ジーナ(強すぎ)……ではなく、メインヒロインのガブリエル(外見イマイチ)……でもなく、最終シーズンに登場したゲストヒロインの『ヴァリア』というキャラクターです。
アマゾンのヴァリア
もうまずこの衣装が素晴らしいですね! 超セクシーで、かつ戦うヒロインである事が一目瞭然。顔も気の強さが滲み出ている感じでGoodです。
以下、簡単なダイジェスト。主人公のジーナとガブリエルは、旅の途中でアマゾンの村に立ち寄ります。ジーナ達は過去のシーズンでアマゾン族と友誼を結んでおり、ジーナはアマゾンの女王に推薦された程です。しかし彼女はそれを断って旅立っていました。
うーん、2人ともダムゼル・イン・ディストレスとしてはちょっと外見的に微妙ですね(笑) しかもジーナは滅茶苦茶強いので増々不向きです。
しかし立ち寄ったアマゾン族は現在の女王が行方不明になっているらしく、それを探すのにジーナも協力を申し出ます。しかしそこに今回のヒロインであるヴァリアが現れ、ジーナを糾弾してきます。言葉が分からないので詳細は不明ですが(笑)、どうも以前にジーナがアマゾン族を捨てて旅立っていった事が許せない様子。
強気な彼女は自分が女王を探すといって、ジーナ達の諌めも聞かずに飛び出していってしまいます。強気系ヒロインとして理想的な行動です(笑)
罠にかかる雌獣
しかし彼女らは僅かな差で間に合わず、女王は森に進入してきた外敵によって殺されてしまいます。ヴァリアはやはりジーナの言うことを聞かずに、女王の仇を討つために単身で敵地に向かっていきます。ここからがヒロピン展開の始まりです。
単身で森を進むヴァリアですが、充分警戒していたにも関わらず、あっさりと敵の罠にかかってロープで逆さ吊りにされてしまいます。武器も手放してしまい大ピンチ。自分達のホームグラウンドのはずなのに、外敵の罠に引っ掛かるヴァリア(笑) 情けなさすぎる!!(笑)
男達に囲まれ逆さ吊りのヴァリア。逆さ吊りのまま甚振られますが、そこにジーナが登場します。逆さ吊りのままのヴァリアをよそに男達と激しく戦うジーナ。これが男性主人公だったら最高のシチュエーションだったんですが、女性主人公だとイマイチヒロピンの盛り上がりには欠けますね……
戦いが終わってからようやく救出されるヴァリア。勿論戦いの間は逆さ吊りでもがいてただけ(笑) 解放されたら急に強気になって敵の捕虜に突っかかろうとしたり、また勝手に単独行動しようとしたりで、強気系のダムゼル・イン・ディストレスとして高ポイントな言動盛り沢山のヴァリア(笑)
強敵モラク
その後敵の首領が登場したり、ヴァリアが反抗してジーナと戦いになったりとストーリーは進みます。ヴァリアは反抗したくせに戦いの途中で勝手に崖から落ちそうになってジーナに助けられ(笑)、それが切っ掛けで和解します。
その後はモラクとの対決シーンなどがあり、最終的にヴァリアが敵に捕まってしまいます。やはりヒロインはこうでなくては(笑)
ちょっと余談ですがこの作品、主人公ジーナの投げるチャクラムが代名詞なんですが、今までこれに類似する武器を使ってくる敵っていそうでいなかったんですよね。このモラクという敵は第6シーズンまである長い作品内で唯一ジーナと同じようなチャクラムを使う人物でした。なのでチャクラム投擲対決が見れる唯一のエピソードともなっています。
磔のヴァリア
そしてクライマックスシーン。櫓のような台の上に縛られたヴァリアを発見するジーナ。当然救出しようとするジーナですが、そこにモラクが立ち塞がります。それを弱気な表情で見守るだけのヴァリア。最高のシチュエーションです。それだけに主人公は男性が良かった……(泣)
激しく戦う主人公と敵の両者を見ている事しか出来ないヒロイン。うーん、シチュエーションは最高なんですが……(苦笑)
戦う2人と見ているだけのヴァリアの様子が交互に挿入される演出が、ヴァリアの無力感を強調していてとても良いです。そして遠景アングルでは敢えて囚われのヴァリアを映して、その周囲で戦う2人との対比を際立たせます。
この作品、女主人公物にありがちですが強敵も女キャラが多く、男はやられ役のモブばっかりという印象が強いです。しかしそんな中でジーナと互角の戦いを演じアクロバティックなアクションも披露するこのモラクというキャラは、この作品の男キャラとしてはかなり異質な存在だったと言えます。前述のチャクラムの事あり、このエピソードだけで使い捨てるのはかなり惜しいキャラだった気がします。
囚われのヒロイン
ジーナの隙を突いてモラクが櫓の上に上がってくるシーンがあります。そこで縛られているヴァリアと何か言葉を交わすモラク。ヴァリアが身体をもがかせたり屈辱に耐えている表情が非常にそそります。
櫓を揺らしながら激しく応酬するジーナとモラク。その度にヴァリアの悲鳴が挿入される演出が良いですね。ジーナに助け出されるまで、ひたすら無力に縛られて呻吟していただけのヴァリア。最初が強気系ヒロインだっただけに、そのギャップが非常に萌えます。
終わりに
以上がこのエピソードにおけるヴァリアのヒロピンシーンの大まかな纏めです。何度も繰り返しますがシチュエーションとヒロイン「は」最高なんですよね。これが男主人公であったなら言う事無しの100点満点を差し上げたかったくらいです。
別に女主人公を否定する事は一切ありませんが、ヒロピンに限定するとやはり主人公は男性の方が断然映えるんですよねぇ。願わくばスピン元の『ヘラクレス』の方だったら良かったのに、と思わずにはいられません。
少々不満点はありましたが、それでも概ね良質なダムゼル・イン・ディストレスと言って良い作品とヒロインでした。皆さんもこれを機に、是非日本未公開の海外作品に目を向けてみて下さい。思わぬ掘り出し物があるかもしれませんよ?(笑)
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