『鴉天狗カブト』第12話、第17話より。紅一点ヒロイン朱雀の受難③

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今回はダムゼル・イン・ディストレス界のレジェンド(?)『鴉天狗カブト』の紅一点ヒロイン朱雀のヒロピンシーンを纏めた第3弾、最後の記事になります。因みに第1弾、第2弾の記事は下記のリンクから。

前回の第2弾に続いて、比較的良質と判断したヒロピンシーンのある残り2つのエピソードをご紹介していきます。まず最初は第12話『竜卍船、発進せよ』から。こちらのご紹介は単発のシーンのみとなりますので短めです。

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第12話『竜卍船、発進せよ』

鴉天狗カブト第12話   寺沢武一/集英社/NHKエンタープライズ

単身で敵の要塞である大亀甲という戦艦に潜入した朱雀ですが、敵四天王の1人『九頭鬼』に捕まってしまいます。

九頭鬼
囚われの朱雀
尋問を受ける朱雀

仲間の1人青龍が持つ、竜卍船の鍵の在り処を聞き出すべく尋問を受ける朱雀。「素直に情報を吐けば命だけは助けてやるぞ」という使い古された王道台詞(笑)にも当然屈しない朱雀。しかし青龍が死んだと聞かされて動揺を見せてしまう。

第5話に続き滑車が降りていく拷問(笑)
下には不気味な人面が大量に浮かぶ池
拘束を外され池に落下する朱雀

情報を吐こうとしない朱雀に業を煮やした敵は、彼女を拷問にかけようとします。この「滑車が降りて徐々に下の池に下がっていく」という演出は第5話にも通ずるものがあります。

脱出した朱雀。ここだけ割りと良作画(笑)
しかし敵の能力で捕まってしまい……(壁磔!)
九頭鬼の仮面を被らされる朱雀
悶え苦しむ
いい身体(笑)

池に落とされた朱雀は何とか自力で逃れますが、部屋からは脱出できずに結局九頭鬼に再び捕まってしまい(壁磔シーンはもっとじっくり描写して欲しかった……)、洗脳用の仮面を無理やり被らされます。この時に悶え苦しんでいる朱雀が割りと良い体してて見応えがあります(笑)

この後は洗脳されてカブト達の元に刺客として送り出されてしまうシーンがありますが、個人的に琴線に触れるシーンは無かったので割愛します(笑) 気になる方は冒頭の動画でご視聴頂けます。

続いて第17話『五光星の秘密』。これがこの作品の良質ヒロピンエピソードとしては最後になります。こちらはちょっと長めのご紹介です。

第17話『五光星の秘密』

鴉天狗カブト第17話   寺沢武一/集英社/NHKエンタープライズ

今度は敵の本拠地に捕まっていた朱雀は、敵の首領である黒夜叉道鬼に直接呪いを掛けられた上で、カブト達の元に突き返されます(笑)

無防備な衣装の朱雀
黒夜叉道鬼
カブト達。1人だけお姫様抱っこの朱雀(笑)

竜卍船が城を砲撃するのを止めるための人質として利用された挙げ句に、呪いまで掛けられて物みたいに突き返される朱雀。屈辱的すぎる(笑)

船の中で寝かされている朱雀
カブトの師匠、白龍
朱雀だけ船で寝ている(笑)
ようやく目覚めるが……
ふらつきながら起きる

道鬼の目的を突き止めるため、カブト達はカブトの師匠である白龍の元へと向かいます。鞍馬山で白龍と再会したカブトはそこで道鬼の目的を教えられます。重要な話が進んでいる間にも朱雀だけは船で寝たまま(笑)

何故か水浴びしながら月を見上げる朱雀
新たな敵、五光星
朱雀だけいない状態で話を進める面々(笑)

苦悶する朱雀

一方で……
水浴び中の朱雀
しかし突如苦しみだす
その背中に道鬼の呪いが浮かび……
呪いは龍の形を取る
朱雀自身を攻撃する呪い
悲鳴を上げて苦しむだけの朱雀

道鬼の企みを阻止するには『五光星』という敵を封印しなければならない事が判明します。男達がそんな重要な話をしている最中、目覚めた朱雀は何故か1人で水浴びしています(笑) しかし異変が起こり突如悶え苦しむ朱雀。その背中に道鬼の呪いが龍の形を取って浮かび上がり朱雀自身を攻撃します。苦悶に絶叫する朱雀。ここでは裸で悶える朱雀を見られるので、ヒロピン属性(笑)のない一般の方向けともなっているサービスシーンだったりします。

なお余談ですが、このエピソードは伝説の第5話に次ぐくらいには作画が良かったのも得した気分です。

悲鳴を聞きつけたカブト達が駆けつける
虚ろな表情の朱雀
カブトが呪龍に斬りつけるが……
朱雀にもダメージが入る
呪龍に掲げられる朱雀
しかしそこで白竜がもう一体の龍を召喚する
何とか呪いの龍を退けるが……

呪いの龍に支配された朱雀。カブト達が駆けつけるも、龍を斬ると朱雀にもダメージが入ってしまい迂闊に攻撃できない。そこでカブトの師匠白竜がもう一体の龍を召喚して、それを呪いの龍と相殺させる事で何とか沈静化させる事に成功する。

操られ人質にされて苦悶するだけの朱雀。かなりのヒロピンぶりです。しかも若干のリョナ要素まで入っているというオマケ付き(笑) どれだけ属性てんこ盛りのヒロインなんだ……

よく考えるとすごい構図(笑)
意識を取り戻す朱雀
しかしすぐに苦悶する
背中を向けると……
二匹の龍が拮抗して呪いを抑えている
「私は戦うわ」(ヒロインの鑑!)
「この手で道鬼を……!」(絶対無理!笑)

裸の朱雀を男達が囲っているというアレな構図(笑) 意識を取り戻す朱雀だが、呪いは一時的に抑えただけで相変わらず朱雀の身を蝕んでいる。しかしそれでも弱々しい姿のまま戦い続ける事を決意する朱雀。まさに戦うヒロインの鑑です(笑)

ただでさえ一番弱く足手まといになりがちな朱雀だというのに、呪いの影響で1人だけ更に弱くなってしまう。それでも戦いを続けるという朱雀。まさに最高のダムゼル・イン・ディストレスです。

誘拐される朱雀

五光星の1人が潜む村にやってくる一行
村を荒らす妖怪、鬼猿
手下の猿妖怪たち
生贄の女性たちに群がり……
連れ去ってしまう。エロ猿(笑)

五光星の1人が支配する村にやってきたカブト達。そこで彼等は鬼猿という妖怪が村の女性達を生贄に要求して連れ去ってしまっている事を知る。鬼猿が五光星の乗り移った妖怪かもしれないと睨んだカブト達。そこに丁度鬼猿が手下を引き連れてやってくる。手下の猿たちは生贄の女性達に群がり連れ去ってしまう。

カブト達が参上する
鬼猿はカブト達にも手下を差し向ける
当然鎧袖一触で蹴散らすカブト達だが……

鬼猿の暴挙にカブト達が駆けつけると、鬼猿はカブト達にも手下の猿共をけしかけてくる。だが雑魚妖怪相手に苦戦するカブト達ではなく、鎧袖一触で蹴散らしていく。そう、カブト達「は」……。勿論ただでさえ弱いのに更に弱体化しているあの人だけは別です(笑)

弱体化した朱雀だけは……
雑魚相手に簡単に捕まってしまう(弱すぎる!笑)
「カブトォォォーー!!」(情けなさすぎる!笑)
為す術もなく連れ去られてしまう

勇ましく戦いを決意したばかりなのに、そのすぐ後に雑魚妖怪に捕まって連れ去られる朱雀(笑) 他の仲間達は余裕で撃退しているのに、です。カブトの名を叫んで助けを求める事しか出来ません。戦うヒロインなのにあまりにも弱く、情けなさすぎる朱雀。とことん期待を裏切りません(笑)

朱雀、危機一髪

朱雀を助けに向かうカブト達
鬼猿の本拠地
何か水槽のような物の中にいる存在に生贄を差し出す鬼猿
完全に一般女性と同じ生贄扱いの朱雀(笑)
一般女性が先に押し出される
抱えられてるだけの朱雀
女性が水槽に落とされるが、何も出来ない朱雀

敵の本拠地に連れ去られた朱雀は、一般女性と全く同じ扱いで引っ立てられて、生贄に差し出されそうになる。一般女性が先に落とされるが朱雀は何が出来る訳でもなく、ただ驚いて悲鳴を上げるだけ。あまりにも情けなさすぎる!(笑)

本拠地の門前に到達したカブト達
先に落ちた女性が喰われる様を間近で見せられる朱雀
慄く朱雀に「次はお前の番だ」。最高の台詞(笑)
押し出されそうになる朱雀
その間も救出に急ぐカブト達(最高のシチュエーション!)
猿どもが襲いかかってきますが蹴散らします

他の女性が殺されてもただ慄くだけの朱雀。次はお前の番だと言われて水槽に押し出されそうになる。必死で抵抗する朱雀。この時の絵がかなり良い感じ。朱雀のピンチに男達が敵をなぎ倒しながら全力で駆けつける描写が挿入。非常に良い演出です。仮にも四神の1人で戦うヒロインなのに完全に囚われのお姫様状態の朱雀(笑)

朱雀のピンチ
「早くその女も生贄にしろ」と笑う鬼猿。完全に一般女性扱いの屈辱(笑)
そこにヒーロー、カブトのライダーキック
ようやく救出される朱雀

絶体絶命のヒロイン、朱雀。そこにヒーローのカブトが駆けつけ、颯爽とヒロインを救出する。最高のシチュエーションです。更に最高なのがヒロインがただ単にお姫様なのではなく、戦うヒロインであるという点です。カブトの部下で四神の1人である朱雀が、本来は守護すべき対象のカブトに助けられるこのギャップが最高なのです(笑)

イケメンヒーロー、カブト
救出した朱雀と
他の四神も参上
改めて鬼猿軍団と対決
敵が襲いかかってくるがカブト達はコピペシーンで撃退(笑)

そこに他の四神も参上して、再び乱戦状態になります。当然ながらカブト達「は」軽々と雑魚どもを撃退していきますが、あの人は……

雑魚相手に苦戦する朱雀(笑)
調子に乗った雑魚が襲いかかる
網タイツを切り裂かれ……
雑魚相手に負傷(笑)
傷に呻く朱雀

カブトや他の四神が簡単に無双している中、1人だけ苦戦してる描写が挿入され、雑魚相手に負傷までしてしまう朱雀(笑) ホント昨今の無敵ヒロインのバーゲンセールみたいなアニメや漫画などでは考えられないような展開です。

終わりに

このエピソード、ひいてはこの作品におけるヒロイン朱雀の主だったヒロピンシーンを大方ご紹介してきました。如何でしたでしょうか? 男女平等は大いに結構ですが、現実問題女性は男性より肉体的能力は劣るのです。ヒロインが主人公や他の男性キャラより弱い描写を入れる事は何も不自然ではないのです。

男性には劣るもののそれでも果敢に戦い、力及ばず敵に捕まって主人公に救出される。これこそがヒロインの王道であると敢えて断言します。願わくば自然回帰と言いますか、再び70,80年代のような価値観の時代が訪れて欲しいものです。

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