しばらく別ジャンルが続いていましたが、今回は久しぶりに映画ジャンルからのご紹介です。『悪魔の毒々モンスター』シリーズを筆頭に、数々の低予算エログロホラー映画を量産する事で(一部では)有名なトロマ・エンターテインメント制作のB級ホラー映画の一つ『未確認生命体 ザ・フロッグ(原題:THERE’S NOTHING OUT THERE)』という作品です。
トロマ・エンターテインメント(トロマ映画)については以下のページをご参照ください。
この作品に登場するヒロインであるステイシーが、映画の中盤以降から基本的にずっとビキニ姿で通してくれたので、今回取り上げさせて頂きました。なお過去にご紹介した『Bimini Code』という映画とは「古いB級映画」で「ステイシーという名前のビキニ姿のヒロイン」と色々被ってる要素がありますが、多分全くの偶然と思われます(笑)
作品のディテールは以下のリンク先をご参照ください。
There’s Nothing Out There (1991) – IMDb
映画 未確認生命体 ザ・フロッグ (1995) – allcinema
※なお今月(2025年6月)で当サイトを立ち上げてから丁度3年が経過しました。ここまで続けてこられたのも偏に、このようなサイトにお立ち寄り頂いた皆様のお陰です。この場を借りて改めて御礼申し上げます。(記念すべき3周年の記事がコレというのもちょっと締まらないですが……苦笑)
今後もなるべく月一ペースで続けられるよう頑張りますので、これからもどうぞ宜しくお願い致します。
以下映画のダイジェストになりますが、(当然ながら)DVD化やデジタル化もされておらず現状日本語版の視聴がほぼ不可能に近い状態ですが、はるか昔(笑)に日本語字幕のVHS版を観た記憶があるので、うろ覚えではありますが大まかなストーリーも一緒に解説していきたいと思います。
森の奥の別荘と若者たち


プロローグの部分では森の奥で車が故障した女性が、空から降ってくる謎の緑光を目撃。その直後に謎の生物に襲われるという(ありがちな)導入部から始まる。


そしてやはりありがちな、夏季休暇に泊りがけの旅行を企画する大学生パリピ達(笑) しかし7人グループなのに男子3人女子3人できれいにカップリングが出来上がっていて、何故か一人だけあぶれてる奴がいるという珍しい構成(笑) このあぶれてる男が主人公のマイクです。


デビッドの方が余程ナードっぽい外見であぶれそうなのに、可愛い彼女をゲットしている(笑) 逆に外見はジョックっぽいマイクがなぜ彼女もおらずあぶれているのかは、この後の彼の言動で判明する(笑)





別荘に向かう途中で冒頭の事件現場の横を通り過ぎる一行。当然ホラー映画においてはバリバリのフラグであり、この後の惨劇を予告する舞台装置です。しかし普通のパリピ達にとって当然そんな物は頭になく、ただ物珍しげに流し見するだけです。
しかしマイクだけはこれがフラグだと危惧して今すぐ帰ろうと提案します。彼は重度のホラー映画オタクだったのです(笑)






人里離れた森奥の別荘に到着する一行。マイクは「怪物が暴れるには絶好のロケーションだ」と増々ナーバスになる。しかし彼のホラーオタクぶりを知っている他のメンバーは誰も真剣に取り合わず、逆に早くもうんざりし始める。
最初の犠牲者




その夜。ディナーの席でも皆の不安を煽るような言動を続けて楽しい旅行を台無しにするマイクに、次第に一行の不満も蓄積する。独り者のマイクがこのハメ旅行に随伴しているのは、発起人のニックと友人であるからのようで、責任があるニックは取り成しに苦労する。









ディナーを終えた一行は、カップルごとに個別行動となる。当然シッポリやる訳ですが(笑)、デビッド達は夜の森を散歩しようとする。マイクは「怪物に襲われる」と言って止めようとするが、当然彼等は聞く耳持たずに外出していってしまう。
そして実際に怪物に襲われてデビッドが殺されてしまう。何故かスカートを脱がされた(笑)ジャネットは逃げるものの、木に頭をぶつけて気絶してしまう。この無駄なお色気要素もトロマ映画の特徴です(笑)













マイクは夜中に怪物に襲われる事が不安で、自前のプロテクター等で防御を固める。そこにデビッドを襲った怪物が建物の中にまで侵入してきて、それをドリーンが目撃してしまう。そこに丁度プロテクター姿のマイクが居合わせ、ジムがマイクの悪戯だと勘違いして取っ組み合いの喧嘩になる。ニックの仲裁で喧嘩は収まったものの、ジムによってマイクは地下室に閉じ込められてしまう。マイクの言動に迷惑がっていたニックとステイシーも、お灸を据えるような感覚でそれを放置する。
地下室など怪物の隠れ場所として絶好のポイント。青くなったマイクの元に、案の定怪物が現れて襲ってくる。地下室の水道管を壊したりなど大乱闘の末に、怪物がマイクに飛びかかった所で画面が暗転。彼の生死は不明となる。
ビキニ姿のステイシー











翌朝。マイクを外に出していなかった事を思い出したニック達は地下室の扉を開けるが、そこは水道管が壊れて水浸しになっており、マイクの姿はなかった。ジムはこれがマイクの腹いせの悪戯だと思い込む。ニックは修理業者を呼んでくるために車で出かけていく。
ステイシーはその間にビキニ姿になって池で泳ぐ。基本的に後はラストまでこのビキニ姿のままなので、それが今回この映画を取り上げた理由でもあります(笑)

















しかし怪物は消えた訳ではなく今度はジムを襲う。ドリーンの悲鳴を聞きつけたステイシーは水着姿のまま駆けつける。彼女はそこで初めて怪物の姿を目にする。怪物に追われたステイシーは窓から池に飛び降りて逃げる。
怪物の目的


























外に逃げたステイシーは、生きていたマイクと合流する。二人はドリーン達の様子を見るために別荘に戻る。ドリーンは気絶していただけだが、ジムは既に事切れていた。そこに怪物が再び襲撃してくるが、何故かステイシーの事は殺そうとせずに纏わりついてくる。ドリーンも殺していなかったし、怪物が殺すのは男性だけであるようだ。あと市販のシェービングクリームが有効である事も判明する(笑)





女性の事は殺さずに纏わりついてくる習性から、マイクは怪物の目的が繁殖行為にあるのではと類推する。そこに生きていたジャネットが戻ってきて、ステイシー達はマイクが止めるのも聞かずにジャネットを迎えに降りていく。
「怪物のハーレムだ」というマイクの嘆息が記憶に残っています(笑)
ビキニ大乱闘





































ジャネットを保護しに行くステイシー達。相変わらずビキニのままなのが素晴らしい。しかし以前に怪物から受けた緑光線の影響でドリーンは精神を操られていた。乱心して襲いかかってくるドリーンとステイシーのビキニ大乱闘が始まる。
そしてその隙に、まだ弱っているジャネットにエロ怪物が襲いかかる。まるでエロ同人みたいなシーンが展開され、ここは記事の主旨とは外れますが結構見どころがあるシーンです。ジャネットもビキニ姿だったら超絶エロいシーンになっていたでしょうに、そこだけが微妙に残念です(笑)
ニックと合流











詳細は忘れましたが、何らかの理由で外に出て危険な作業に赴くマイク。彼はその間ステイシーを地下室に残して単身で外に出ていきます。マイクが外に出て一人で危険な作業をしている間、ただ地下室で待っているだけのステイシー。
過去記事でも何度か触れていますが、個人的にこの手のシチュエーションが好きです。今回はステイシーが無防備なビキニ姿なので尚更萌えます。











ここで残念な事にステイシーがマイクから上着を渡されてそれを着てしまいます。下半身はそのままですが、これは大きなマイナスポイントです(笑) ただこの後また脱いでくれるので、その辺は流石トロマ映画ですね。普通の映画では後半になるとヒロインの露出度激減がデフォルトですから(苦笑)
怪物討伐作戦























怪物から逃げられない事を悟ったマイク達は別荘に戻って、怪物を退治する作戦を準備する。マイクの主導の下で色々仕掛けを準備していく。この時ステイシーが(必然性無く)上着を脱いでビキニ姿に戻るのが素晴らしいです。
そして特に自分の服に着替える事もなく、ビキニ姿のままで準備を手伝うステイシー。そして無事怪物を討伐した後も、もう危険は無いはずなのにやはり着替えもせずにビキニ姿のままで車に乗り込むステイシーがエッチいです(笑)






最後に冒頭で襲われていた女性を拾いますが、彼女が怪物に犯されている可能性を感じると問答無用で車から蹴り出すラストが、毒が効いていて笑えます。
終わりに
如何でしたでしょうか? ヒロインのビキニ姿が目を引く作品ですが、意外にも主人公のマイクのキャラが良く出来ていた為、普通に映画としてもまあまあの出来栄えだった気がします(あくまでC級にしてはですが)。
『B級映画の帝王』ロジャー・コーマンが亡くなり、トロマも昔ほどの勢いはない現在、新たなZ級映画メーカーの存在が待ち望まれている気がする今日此の頃でした(笑)
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