今回はまた80年代に濫造されたヒロイック映画からのご紹介になります。その名も『超人ヘラクレス2』。ヘラクレスというタイトルが付いてはいますが、以前にご紹介した大作映画『ヘラクレス』とは当然一切何も関係ない超B級映画となっています(笑)
またタイトルに2と付いている事から分かるように一応前作からの続き物という扱いになっていて、主人公と敵ボスの配役は前作と同じですが、特に前作を観ていなくてもほぼ問題ありません(笑)
Le avventure dell’incredibile Ercole (1985) – IMDb
一応IMDBのリンクを貼っておきますが、あらすじが分かりにくいので、私の方で物凄くざっくりと紹介しておくと、『ゼウスに反逆を目論んだヘラと一部の神々がゼウスの雷を7つに分割して奪ってしまったので、ゼウスは7つの雷を取り戻すべく息子のヘラクレスを召喚する。ヘラクレスはゼウスの神意を受けた娘ウラニアとその侍女グラウシアの案内の元、7つの雷を取り戻す旅に出る』みたいな感じのストーリーです(もしかしたら詳細はちょっと違うかもですが……)。
今回ご紹介したいのは、ヒロインのウラニア……ではなく、その侍女であるグラウシアの方です。
露出度の高い衣装なのは二人とも同じなのですが、はっきり言ってグラウシアの方が美女であり(笑)、またウラニアはあまり自分で戦う事は少なくお姫様系のヒロインであるのに対して、グラウシアは比較的戦闘シーンなども多く「戦うヒロイン感」があるのもポイント高いです。それでいて物語中盤に『拘束されて怪物の生贄にされそうになる』という美味しいシーンがあるのも大きな理由です(笑)
作品のディテールは上記IMDBか、以下のページをご参照下さい。
映画 超人ヘラクレス2<未> (1984) – allcinema
ウラニアとグラウシア
ゼウスの雷が盗まれた所から物語が始まり、まずはヒロインのウラニアとその侍女グラウシアが登場します。そして神のお告げ的な何かでヘラクレスの事を聞くウラニア。うーん、やっぱりどう見てもグラウシアの方が美人だし、好みなんですよねぇ(笑) ついでに衣装もグラウシアの方がへそ出しルックでセクシーな感じですし。
1つ目の雷
ゼウスによって召喚されたヘラクレスは、ストーリー的な脈絡とか一切無視して(笑)いきなりワープで出現します。その前にやはりいきなり出てきて襲いかかってくる謎の怪物。倒すといきなり1つ目の雷をゲットします。早ぇーな、おい(笑)
戦う侍女グラウシア
ゼウスがヘラクレスを遣わし早速1つ目の雷を取り戻した事を受け、ヘラとその一派はヘラクレスを抹殺するため、前作でヘラクレスに敗れたミノス王を復活させる。いや、敗れた奴じゃ駄目じゃね?(笑)
ヘラクレスの前に慌てた様子のグラウシアが現れる。ヒロインよりも前に主人公と邂逅(笑) 詳細は不明ですが、攫われたウラニアを助けて欲しいとヘラクレスに依頼し、共に助けに向かう。救出自体はすぐに出来るが、そこで謎のスワンプマンの集団に襲われる一行。
基本的にはヘラクレスが無双するが、敵に捕まってもがくだけのウラニアに比べてグラウシアは意外に積極的に戦う描写が挿入されます。こういう感じならグラウシアは剣や軽装鎧で武装した女戦士的なキャラの方がより映えた気がしますね。
2つ目の雷
スワンプマンの数の暴力に押されて洞窟に逃げ込んだ一行。そこで謎の女性に遭遇し奥に案内されると、今度は光る人型の集団に襲われます。ここも基本的にヘラクレス無双ですが、やはりグラウシアもウラニアに比べてかなり積極的に戦います。ウラニアよりも『戦うヒロイン感』があるグラウシア。やはり女戦士とかの方がより良かった気がしますねぇ。
謎の女性の正体はメデューサのような怪物だった。ウラニア達を外に逃がして(スワンプマン達は良いのか?笑)単身でメデューサを退治するヘラクレス。これで2つ目の雷ゲットです。
3つ目の雷
人形が沢山ぶら下がった不気味な森で謎の仮面騎士に襲われる一行。倒すと3つ目の雷をゲットします。ここは敵が一体だけなのでグラウシアも出番なしです。しかし遠目のアングルでモデル立ちしてるグラウシアのセクシーな姿とスタイルをじっくり拝めるシーンがあります(笑)
生贄のグラウシア
ヘラクレスとウラニアが別行動中に、謎の邪教集団に攫われてしまったグラウシア。鎖で繋がれて引っ立てられて、冒頭のシーンと同じく怪物への生贄として球体に括り付けられる。ヒロインを差し置いて生贄ムーブのグラウシア(笑)
ここは作中で一番の見所といっても過言ではないシーンで、生贄にされると分かっていて必死にもがくが、その場から動けないグラウシアの姿が超エロいです。やがて司祭の呼び声によって怪物が現れますが、相変わらず球体に括り付けられたまま動けないグラウシアは、怪物が徐々に近付いてくる前で身悶えするだけ。最高のシチュエーションです!
4つ目の雷
グラウシアの絶体絶命のピンチに、ヘラクレスが駆けつける。もう完全にグラウシアがヒロイン状態です(笑) そのまま磔のグラウシアの前で怪物とバトルを始めるヘラクレス。怪物を倒してから救出とかだと最高だったんですが、残念ながら(笑)ウラニアによってすぐに救出されてしまいます。
5つ目の雷
その後も雷探しの旅は続き、一行は謎の遺跡までやってくる。そこで謎の武装集団に襲われ(こんなのばっかやw)、グラウシアは例によって果敢に戦うも気絶させられてしまう。ヘラクレスも珍しく敵に捕まるが、ウラニアの力で逆転し、敵の女王を倒して5つ目の雷をゲットする。気絶させられて伸びてるグラウシアの姿がエッチいです。
ミノス王の反逆
一方で復活したミノス王は遂にヘラにも反逆して彼女を捕らえてしまう。この後終盤は色んな意味で微妙な展開になるので、ダイジェストはここまでとします。続きが気になる方もそういないとは思いますが(笑)
終わりに
如何でしたでしょうか? 個人的にはグラウシアは女戦士という設定の方が(生贄のシーンも含めて)更に映えた気がするので、そこだけはちょっと物足りなかったですね(笑)
80年代はこういうお色気を全面に押し出した作品をいくらでも作れたので、ホントある意味で夢のような時代でした。ポリコレ大好き勢と棲み分けみたいな事が出来ると良かったのですが……(泣)
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