今回は中国映画からのご紹介になります。中国というか香港っぽいですが、今の政治情勢からするとどっちでも同じようなものでしょう。中国映画は丁度一年近く前に『深海大鱼』という作品もご紹介しています。
今回の『ソード・オブ・レジェンド 古剣奇譚』はそれとは違ってファンタジージャンルの作品です(元ネタは中国のゲームのようです)。
古代の中国?を舞台に邪悪な陰謀とそれを阻止する若き戦士たちという感じの王道的物語ですが、近作だけあってふんだんにCGが取り入れられて、中国ならではの軽快なワイヤーアクションシーンも数多く、観ていて楽しい娯楽作品に仕上がっています。
今回ご紹介したいのはこの作品のヒロインであるウェンレンです。気の強そうなツリ目の美貌、ポニーテールの髪型、二の腕や太ももを剥き出しにした素晴らしい衣装で男達に劣らないアクションを披露してくれる、非常にいい感じの『戦うヒロイン』です。
作品の性質上残念ながらピンチシーンやダムゼル・イン・ディストレス的なシーンは少ないですが、そのセクシー且つカッコいい衣装で動き回る姿を堪能できるだけでも充分見応えがありますので、今回取り上げさせて頂きました。
作品のディテールなどは以下のページをご参照下さい。
Gu jian qi tan zhi liu yue zhao ming (2018) – IMDb
映画 ソード・オブ・レジェンド 古剣奇譚 (2018)について 映画データベース – allcinema
メインキャラ登場
舞台は人間と妖怪が共存するカオスな世界。”イエンジア”という機械を霊力で操る技術の使い手ユエは、生き別れた師匠シエ・イーの手がかりを求めて、シエ・イー最後の作品とされる指輪が出展される競売場に潜入する。そこで同じく指輪を競り落とそうとしたシア・イーゾーという男と乱闘になる。しかし指輪を狙っていたのは彼等だけではなく……
指輪を狙うもう一人はウェンレンという女戦士。ユエとシアの争いに乱入してきて三つ巴の混戦となる。早速登場のヒロイン、ウェンレン。気の強そうな美貌にむちむちの身体をセクシー衣装に包んで、激しいアクションを披露してくれます。この作品の肝はこのウェンレンにあると言っても過言ではありません(笑)
衛兵を蹴散らしつつ指輪を巡って激しい三つ巴戦を繰り広げる3人。中々決着がつかない所に、衛兵とは異なる謎の兵士たちが乱入してくる。一連のアクションシーンではウェンレンのサービスショット(笑)がいくつかありますが、動きが早いので静止画かコマ送り推奨。
謎の敵とシエ・イー
謎の勢力が突如として乱入し、やはり指輪を狙って襲いかかってくる。三人は一時的に休戦して共闘する事に。ここでもウェンレンの太もも丸出しセクシーアクションを堪能できます。
巨大な妖木を操る敵の能力に苦戦する三人。そこに指輪の持ち主であるシエ・イー自身が登場。敵のリーダーは彼を『裏切り者』と呼ばわる。シエ・イーは指輪の力で妖木を破壊して、三人を連れて離脱を図る。敵が追ってくるが、一行はシエ・イーの飛行船に飛び乗って難を逃れる。
とりあえず自己紹介?を済ませる一行。それぞれが指輪を追っていた理由なども明かされる。
謎の敵は”流月城”と呼ばれる場所の兵士だった。シエ・イーによって指輪強奪が失敗したと聞いた主のツェン・イエは、自分自身で飛行船を追跡する。一方でウェンレンとユエの距離が若干縮まる描写なども挿入される。
飛行船襲撃
シエ・イーの口から”流月城”や司祭ツェン・イエの存在が語られる。彼等は『心魔』と呼ばれる存在と手を結んで地上を破壊、征服しようとしていたのだ。心魔を倒せるのは”後光の剣”という武器のみで、後光の剣は4つの破片に分かれて封印されていた。指輪はその破片の一つであった。
シエ・イーは他にも破片を回収しており、それはとある絵巻の中に封印されているとの事であった。絵巻から破片を取り出すように頼まれる三人。だがそこに流月城の軍隊が直接襲撃を掛けてきた。
剣の破片を回収する為に絵巻の中に入り込むシア。その間に流月城の軍が襲撃を掛けてきたので、絵巻を守るために戦うウェンレン達。絵巻の中にいたのはルワンと名乗る女性で、破片の一つである笛を所持していた。
ルワンを連れて無事に絵巻から脱出するシア。だが甲板ではツェン・イエによってシエ・イーが倒されてしまう。彼自身もイエンジアで作られたロボットであった事が判明する。ツェン・イエを道連れに飛行船から落下していくシエ・イー。飛行船は戦闘の余波で墜落し、湖に不時着する。
海底遺跡の死闘
シエ・イーより事前に最後の破片の場所を教えてもらっていた一行。それは海の底の遺跡にあるとの事だった。潜水艇のような機械に乗って遺跡に向かう。絵巻の中に封印されていたルワンも一行に加わる。個人的にはヒロインはウェンレン単独の方が良かったですね(笑)
海底遺跡に到着した一行だが、そこには既にツェン・イエの側近である仮面の黒服が待ち構えていた。黒服は非常に強く、四人掛かりでも歯が立たない。その正体は洗脳されたシエ・イー本人であった。
シエ・イーの猛攻の前にピンチに陥るウェンレン。この時床に倒れて起き上がろうとするウェンレンが、じっくりアップでそのおみ足を強調するアングルなので、遠慮なく堪能してあげましょう(笑)
しかしすんでの所でユエが後光の剣でシエ・イーを貫きウェンレンを助ける。シエ・イーは剣の力で正気に戻り、ユエ達に後事を託して死亡する。
遺跡から脱出した一行。ユエが溺れかけるがシアに救出される。この時意識がないユエの身を案じて取りすがるウェンレンが凄くヒロインっぽいです。初期と比べてユエに相当気を許しているのが分かります。しかしユエが無事な事を知ると怒って殴ってきます。良いツンデレっぷりですね(笑)
流月城の決戦
心魔を倒すために流月城に乗り込む一行だが、ツェン・イエの目的もまた心魔を倒す事だった。だが倒すには至らず心魔が復活してしまう。心魔は後光の剣を砕いてしまうが、ルワンがその身を犠牲に剣を復活させる。最後の破片は彼女自身だったのだ。ルワンを欠いた状態で改めて心魔と決戦になる。
心魔は大量の木の根を触手のように操って攻撃してくる。物量の前に手も足も出ずにウェンレンは両手足をまるで十字磔のようなポーズで拘束されて吊り上げられてしまう。
この時のシーンをもっとじっくり描写してくれれば……!(切実) もしくはウェンレンだけ捕まって、磔の彼女の前でユエとシアが戦うみたいなシチュエーションだったら超素晴らしかったんですが(笑)
その後すぐに残念ながら(笑)ユエが心魔を倒してしまい、ウェンレンは解放されます。しかし心魔が滅びた事で制御を失った流月城が落下を始める。このままでは地上の都に多大な被害が出てしまう。そこに生きていたツェン・イエが自らが人柱になる事で落下を回避する。
ユエ達は飛行船で脱出し、砂漠に不時着する。ユエから改めてチーム結成を誘われて満更でもなさそうに微笑むウェンレン。彼等の冒険はこれからも続くという感じのエンディングとなります。
終わりに
如何でしたでしょうか? 気が強いセクシー衣装な美貌の女戦士という、まさに理想的な『戦うヒロイン』像であったウェンレン。だが最近の作品なので仕方ないですが、作中にはあまりヒロピンシーンやダムゼル・イン・ディストレスなシーンは少なく、なまじヒロインの造形が良かっただけに残念感も大きかった気がします(笑) 理想的な作品には中々巡り会えないものですね(苦笑)
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