90年代半ばにスーパーファミコンから『タクティクスオウガ』が発売されると、その完成度の高さから大人気となり、そのヒットにあやかろうと多くの傍流タクティカルシュミレーションゲームが開発、発売されました。
今回ご紹介するゲーム『ヴァンダルハーツ ~失われた古代文明』も、そんなブームの中で濫造されたシュミレーションゲームの一つです。以下、大まかなストーリー背景。
サステガリア大陸、中央部に広がる肥沃な地域は、古の救世主トロアの末裔である神聖アッシャー王朝によって、千余年もの間統治されてきた。未来永劫続くかと思われた王国の繁栄のなかで、王侯貴族達は徐々に退廃的な享楽へと身を沈め、かつて神聖視されたトロアの教えもいつしか忘れ去られていった。この世紀末的状況に於いて、圧政に苦しむ民衆は賢者アレスの指導の下解放軍を組織し、王国に叛旗をひるがえす。後世、革命戦争と呼ばれる内乱の勃発である。対する王国軍の反抗の苛烈をきわめたが、知略に長けた賢者アレスと、不退転の意志を持って前進する解放軍の前に敗走を重ね、ついに崩壊の憂き目を見る。その後、勝利した革命軍によって、議会制を柱とした大陸初の共和制国家「イシュタリア」が誕生した。だが、新政府盟主の座を嘱望された賢者アレスは戦後いずこへか姿を消し、その消息は今日に至るも定かではない。そして15年後、新たな動乱の影がイシュタリアをつつみこもうとしていた
ヴァンダルハーツ〜失われた古代文明〜 – Wikipedia
ゲームは舞台となるイシュタリア諸国が描かれたマクロマップに配された各拠点を移動し、指定された戦闘マップをこなすことで進行します。ゲーム進行に直接関係する戦闘マップでは主人公アッシュが半強制的に出撃、アッシュが死亡するとゲームオーバーになります。
主人公アッシュの他、固有の仲間が集っていき、そのキャラ達を操作する事で敵軍団と戦っていくターン制のゲームシステムとなっています。そんな仲間の1人に今回ご紹介したいキャラ『女戦士リーン』がいます。
上はキャラ紹介の1部画像になりますが、左側にいる女性キャラがリーンです。太ももと半ケツが剥き出しのエロ衣装が堪りません!(笑)
女戦士リーン
物語の序盤で仲間に加わり、それ以降は味方として共に戦ってくれます。また戦いを共にするうちに、仲間の1人であるキースとも良い感じになっていきます。しかし……
実はリーンは敵の黒幕であるドルフのスパイであった。ドルフの命令でアッシュ達に近づいていたリーンだが、仲間として共に戦う中で次第にキース達に情が移り、最終的にドルフを裏切ってしまう。それが露見しドルフに捕まったリーンは、アッシュやキース達を誘き寄せるための人質にされてしまう。
ここからが今回の記事の肝になります。
磔のリーン
アッシュ達が苦難の末に手に入れたキーアイテムを、リーンと交換に奪おうとするガモー。指定された場所に行くと大掛かりな仕掛けの上に磔にされたリーンの姿が! 周囲は魔物に取り囲まれており、非常に素晴らしいシチュエーションです。
リーンは指輪を渡しては駄目だと言いますが、当然主人公達が彼女を見捨てるはずがなく、ガモーに指輪を渡してしまいます。
リーン救出ミッション
当然ガモーがリーンを素直に解放するはずがなく、処刑装置を作動させて自分はさっさと逃げ帰ってしまいます。装置が作動し、下に落ち始めるリーン。彼女が完全にマグマに落ちてしまう前に装置を止めてリーンを救出しなければなりません。『鴉天狗カブト』の第5話の朱雀を彷彿とさせる素晴らしいシチュエーション。
徐々に溶岩に落ちていくリーン
処刑装置によって徐々に下に落ちていくリーン。それを助けるために必死で戦うアッシュやキース達。リーンはその間、ただ磔になっているだけ。彼女がただのお姫様ではなく冒頭で紹介したように本来は勇ましい女戦士である事がギャップとして良いスパイスになっています。
最終的にはリーンが溶岩に落ちる前に全ての処刑装置を破壊して、リーンの救出に成功します。しかし……一言いいですか? 肝心のシーンにおけるリーンの衣装が非常に残念! 何か露出度の全くない色気ゼロの格好のままなんですよね。
でも衣装が残念
この衣装だったら100点満点だったのに……!(泣) まあこのゲームはクラスチェンジというシステムが有り、クラスチェンジすると衣装や見た目なども大きく変わったりするので、それに左右されない為という事なのかも知れませんが……それにしても残念です。
余談ですがクラスチェンジといえば、リーンはこの後再度仲間になるのですが、序盤の終わりくらいで一旦外れていたため結構ブランクがあります。一旦外れる前にリーンをクラスチェンジさせていない場合、他の仲間達が既に最終クラスまでチェンジしていて、強さだけでなく見た目もグレードアップしている中で、リーンのみ初期クラスのままで見た目もそのまま、という状態を作る事ができます。これが意外と萌えました(笑)
なお実際のプレイ動画がありましたので下に貼っておきます。
なお上記の動画は実況付きなので、声が気になるという方は下記ニコニコ動画の方がオススメかも。
ヴァンダルハーツ プレイ動画4章4・5節 – ニコニコ動画 (nicovideo.jp)
終わりに
如何でしたでしょうか? 90年代の初代プレイステーションのゲームなので画質が荒いのが残念ですが、シチュエーションはかなり良質なダムゼル・イン・ディストレスとなっています。願わくば最新機種で最新のグラフィックでのリメイク作品をプレイしたいものですが、まずあり得ないだろうという点と、今の時代にリメイクしたらこの戦闘シーン自体が『女性差別』に当たるとか言われてカットされそうという問題点がありますが(苦笑)
コメント